Vol.8「何十冊ハウツー本を読んでも、結局は実践を積まないと何も始まらない」(響トーストマスターズクラブ STさん) | トーストマスターズ日本 | スピーチ、プレゼン、リーダーシップ | Toastmasters,Japan

Vol.8「何十冊ハウツー本を読んでも、結局は実践を積まないと何も始まらない」(響トーストマスターズクラブ STさん)

所属クラブとトーストマスターズ歴を教えてください。
響トーストマスターズクラブです。2016年5月1日ですので、2年になりますね。(2018年8月時点)

トーストマスターズに見学にきたきっかけを教えてください
ふたつあります。ひとつは「自分の思ったことを思った通りに伝えられるようになりたい」ということ。そして、これが個人的にもっとも大きな理由なんですが、「急な問いにも気の利いた返しができるように」なりたかったからです。
「急な問い」というと、例えば、上司に突然意見を求められたときに、その場で自分の意見や考えをちゃんと伝えられたりとか、あとは飲み会の席でも気の利いた返しができたりとかですかね。いわば「アドリブ力」というか。「自分にはアドリブ力が足りない」「どこかで鍛えられないかな」と悩んでいたときに、トーストマスターズのことを知ったんです。

初めての例会見学の印象はどうでしたか?
みなさんが思い思いのことを、自信をもって話しているように見えました。それは、まさに自分が望んでいる姿でした。

入会されて、どのような効果がありましたか?
人前で話すことに抵抗がなくなったのは確かですね。以前なら、社内で発言を求められたら、躊躇することが多かったんです。つい言葉を濁してしまうというか。でもいまはどちらかといえば、機会があれば、積極的に発言できるようになりました。もちろん、いつもうまくできているわけではありませんが、失敗をあまり恐れなくなったという気はします。

「失敗を恐れない」というのはいいですね
自分だけかもしれないのですが、トーストマスターズに入会してからの2年間、けっこうな無茶ぶりを受けたということも関係あるのかもしれません。無茶ぶりというのは、いろんな役割を任された、という意味ですが、たとえば、スピーチコンテストの運営とか、全国大会での総合司会とか。全国大会は、代々木のオリンピックセンターの大会場、500人くらいが入るところで行ったのですが、そこでの司会進行役を務めたのは大きかったですね。まだ一年経ったか経たないかぐらいのときですよ。けっこうな大役ですよね。パートナーを務めてくれたOさんの自宅に通い、なんども練習しましたけど、あれは本当にいい経験でした。

トーストマスターズではリーダーシップを身に付けるということも大切な要素ですからね
そうです、スピーチだけじゃないんですよ、得られるものは。トーストマスターズの活動を通して、リーダーシップを身に付けられる。むしろスピーチはその要素のひとつかもしれないですね。それが話し方教室やセミナーとはちがうところのような気がします。

大きな違いとしては、トーストマスターズでは先生がいないということもあります。ひとりひとりが例会の運営に携わります。スピーチとともに、その運営を支える役割もこなしていくことで、自分の発言力がおのずと鍛えられていくような気がします。いまの役員の仕事もまさにそうです。

これからトーストマスターズへの入会を検討している人に一言お願いします!
「話すことにコンプレックスを感じている方」はたくさんいると思うんですね。正直いって、わたしなんか、いままでに何十冊ハウツー本を読んだかしれません。でも、入会して思いました。「結局は実践を積まないと何も始まらないんだな」って。
いくら本を読んで「なるほど」と思っても、実践する場がないと身につきません。ちゃんとつまづかないと前には進めないんです。
私は入会して2年になりますが、「まだまだ実践が足りない」「もっと無茶ぶりしてほしい」と思っているくらいです。だからみなさんにも、トーストマスターズを実践の場として大いに役立ててほしいと思います。
私はこう思っているんです。「会社以外にこんな場所があるなんてなんて素晴らしいんだ!」と。

ぜひ一度見学に来てください。