第5話 ビジープロフェッショナルトーストマスターズクラブ(パリ)
世界的に有名な歴史的名所、記念碑、美術館、お店やレストランが溢れています。
トーストマスターのあなたには、「ビジープロフェッショナルズクラブ」がおすすめ!
「ビジープロフェッショナルズ……忙しいプロ集団」?
トーストマスターズなのに、何故「ビジープロフェッショナルズ」なのでしょう?
「ビジープロフェッショナルズ」の集まりだからです。
実は、かなり経験を積んだqualifiedな、英語を母国語とする国際ビジネスコンサルタント、教授、弁護士、エグゼクティブたちが集まり、更にコミュニケーション能力を高めようとするクラブなのです。
月2回の会合は、世界的に有名なルーブル美術館の近くで行われます。
毎回 スピーカー4人、エヴァリュエーター4人、テーブルトピックス5人、ジェネラルエヴァリュエーター1人と盛り沢山ながら必ず90分で終わります……と言うか、「終わらせます。」
何故?
彼らは、「ビジープロフェッショナルズ」だからです。
「時間は非常に大事、時は金なり!」がスローガンなのです。
「会合前、充分に準備できていないならば、出席を控えてください」と言われることもあるのですよ。
演説の内容、そして時間の管理に非常に厳格な彼ら!ですが、実はユーモアもあり明るい雰囲気なので、かなり楽しめます。
ゲスト参加者には勿論準備など不要ですが、ご自身ならではのオリジナルな「英語による自己紹介を用意」なさると良いかと思います。
ビジープロフェッショナルズのエヴァリュエーションは、ダイレクトで詳細な内容が多いのです。
改善点は、3つくらい見つけだし、具体的に提案するのがスタンダード。
何故? 「ビジープロフェッショナルズ」だから。
メンバーになるためには、有効な自己アピールが必要です。
先ずは、一定以上の英語能力があり、加えて、
クラブに「何か」を「貢献」できるかどうか、が問われます。
入会申請後、役員たちが私にインタビューをしました。
「マーク、君は、クラブにどんな貢献ができるのかな? 君をメンバーに迎えることによって我々には、どんなメリットがあるのだろうね?」
そう訊かれて私は、少し驚き、後ずさりしました!
「ギヴアンドテイク~ Quid Pro Quo(クイッド・プロ・クオ→ラテン語、時々、こう言う人もいます。)だよ、マーク! 君はクラブに貢献し、我々は君に何かをお返しするわけさ。 どんな分野に優れているのかなあ……? そうだ、
君は日本人ベテランスピーカーだから、日本文化の秘密を特別に教えてくれないかなあ?」
「私はまだ、ベテランスピーカーでもないですよ」っと私は返答。
「オーケー、君がベテランになれるように我々が指導しよう。代わりに、日本文化や国情、武士道など、学ぶ手伝いをしてもらえるかな?
礼儀正しすぎてとっつきにくい日本人と、どうコミュニケーションすべきかも教えてもらいたいのだけれど?
プロフェッショナリズムを忘れずに。クラブに貢献・コントリビューションする事を約束しますね?」
「はい、約束致します」と私は答え、握手。
会合前の電子メール投票を経て、私はメンバーになりました。
ビジープロフェッショナルズクラブの厳格さは大歓迎でした。
「クラブへの貢献」を念頭に置くことにより、アサインメントの準備を怠らず、少しゆったりと、謙虚な話し方を心掛けるようになりました。
「日本の文化とは」と考え……何と! 自分の国のことをいかに知らないかに愕然。
今この歳にして、随分新たな事柄を学んだものです。
私の年齢? 自分でも時々忘れます!
「プロフェッショナリズム」。この言葉で、自己規律、Integrityを常に意識するようになりました。
世界中の国々から集まったメンバーたちで、クラブはDiversity and Inclusionの見本です。
会員たちに共通するのは、パブリックスピーチを通して社会に貢献し、自身も成功するという強い意識です。
皆さん、プロフェッショナルスピーカーになってみたい、と考え活動しています。
トーストマスターズの指南書にも、「プロフェッショナルマナーを以って行ってください」と時には記されています。
パリは、ショッピングやレストラン、美術館などの観光以外に、既に紹介させていただいた「パリスピーチマスターズ」「トーストマスターズオヴパリ」に加えて、「ビジープロフェッショナルズ」という非常にユニークな英語トーストマスターズクラブもあります。
さあ、是非一度、「ビジープロフェッショナルトーストマスターズクラブ」の例会に参加されてみませんか?
楽しくエネルギッシュな例会の後には、ご自身のクラブにも「プロフェッショナリズム~プロ精神」をお持ち帰りになると思います。
何故?
それは、「ビジープロフェッショナルズクラブ」の会合に参加されたからです!