第4話 日米トーストマスターズクラブ

ニューヨークのど真ん中、ミッドタウンの目抜き通りに面するオフィスビルの綺麗な会議室で毎月2回、
日本語と英語のバイリンガルクラブ、日米トーストマスターズクラブの例会が行われます!
マンハッタンの中心・42丁目から5番街を2ブロック北上し、44丁目と45丁目の間、左手にある近代的なビルに入り、
セキュリティチェックを済ませエレベーターで会場へ。広々とした清潔感ある会議室に入ると、日本人ビジネスマンの会長やクラブ役員の方々が暖かく出迎えてくれます。
机の配置は、いわゆる学校型。大きなガラス窓からは、摩天楼が夕陽を受けてバラ色に染まって見えます。会合には毎回、ニューヨークで颯爽と活躍する多くの女性メンバーの方々がご出席。皆さん、ヤマトナデシコここにあり、といったdemeanor(振る舞い) and integrity( 高潔さ)を湛えておいでです。
男性は、紳士的で端整なビジネスマンタイプが主流ですが、女性に比べて少数。

世界経済の中心地たるマンハッタンでは常在戦場!
毎回、多くのゲストがお見えですが、ニューヨークという場所で、日々英語を実戦で実践せねばならないため皆さん真剣そのもの。
日本語での司会や発表などの技術も必要な皆さんにとって欠くべからざる機会を提供する日米クラブの存在意義は絶大です。

日本人以外にも、

かつて日本に滞在・留学していた、
日本(文化)が好きで日本語を学んだ、
仕事で日本と取引をする機会が多い、
「外国人」の方々も多くメンバーとして活躍されておいでです。

例会開始時のゲスト自己紹介は、個性と変化に富んでいますが、私が「パリで英語クラブの会長をしています!」と発言すると、
「えええ?! パリという顔ではないような……」という驚きの反応が女性たちの表情から読み取れましたが、それもまあ、ありです(笑)。

ニューヨークという英語環境の中で生活されているため、皆さんの英語は滑らかにして活き活き!
まさに、英語で如何に表現するかではなく、”何を語るか”に集中した演説、論評などは、聞き応え十二分でしかも極めて具体的、
明確で実用的。
論評は特に、良かった点を手短に3点あげ、改善点を詳しく3点述べる論評スタイルが印象的で、欧州の標準的論評と近似しています。

日本語の部では、外国人メンバーたちの見事(美事?)な表現と、たおやかで丁寧な話し方=放す〜まさにdelivery、
de, =アイデアを一部切り離して➕放すliberate→livery が、自然で綺麗だったのが印象的。
特に、
⭐️リズミカルで抑揚とメリハリの効いた話し方。
⭐️日本人以上に凛とした真摯な立ち居振る舞い。
⭐️丁寧に言葉を慈しみながら文章を紡ぐがごとく、すべての瞬間を大事にする一期一会を思わせる面持ちと清々しい表現〜爽快なる秋の1日、健やかな成長の記録、麗しい日々、など良い表現が散りばめられた演説や論評に感動!
彼らは日本を訪れた際に、
Quietly Fervent=静かにして情熱的、というOxymoron・撞着語法〜相反する意味の言葉の組み合わせ〜公然の秘密 (Open Secret , Deafening Silenceなど)の日本的力強さの良さ、迫力を、京都や鎌倉などで寺社仏閣、古刹を訪れて体感したのだそうです。
これには日本人たる私は、大いに学ぶとともに反省しきり。
国際的なアルペン観光地たる日本アルプス、上高地、軽井沢などを発見し広く知らしめたのは英国や欧米からの訪問者たちであったことを思い出しました。

英語でのデリバリー、話し方・放し方と日本語での演説手法を巧みに変化させる外国人メンバーたちの妙技もまた、見事・美事で
多くを学びました。

日本国内、特に東日本に多くおいでの日本語・英語のバイリンガルクラブメンバーの方々こそ、ぜひ一度ニューヨークマンハッタン
華の5番街で会合するマンハッタントーストマスターズクラブに参加されることをこころからオススメ致します!
そして、できれば日本人ならではのmodest strengthに溢れた英語表現で、英語スピーカーたちを唸らせてみせんか?

http://www.toastmasters.org/Find-a-Club/00006394-nichibei-toastmasters-club

http://www.meetup.com/Nichibei-Toastmasters-Bilingual-Sessions-NYC-Meetup/