マーク吉川と歩く世界のTMC

第11話 コロンビア大学トーストマスターズクラブ

マンハッタンの北西に位置するコロンビア大学は、
地下鉄1号線の116丁目・コロンビア大学駅前出口真ん前に正門があります。

涼しげに茂る並木道を少し進み左手側の階段を登り、斜め左側に建つ清楚な石造りの建物・Lewisohn Hall 内 204号室が、コロンビア大学トーストマスターズクラブの会場です。私が訪れたのは蒸し暑い8/13土曜日、会合は午後4時から約2時間で行われます。

建物の中に一歩入ればむせ返るような熱暑から無縁の快適空間、全館冷房は流石です。

会合は、若いメンバーがほとんどでエネルギーに満ち溢れておりスピーチや論評には弾けるような
威勢の良さがあります!
コロンビア大学内のクラブですから、メンバーの約半数はコロンビア大学の学生です。

哲学系、技術系、など内容ミッチリのスピーチは聞き応えありますが、矢張り若い人は早口で、
あまり大きな声でハッキリと話さない人もいるので聞き取りには慣れを要します。

若い、明るい、弾けるようなコロンビア大学トーストマスターズクラブには、
中国人メンバーがたくさん在籍しています。

日本人、いないんですよねえ…..頑張りましょう!
強く勧誘していただいたので、私がとりあえずメンバーになります!(^_^)v

さて、今回このクラブ会合での大きな学びは、基礎的、基本的なことではありますがヘルパーの発表の仕方でした。

私はタイマーを務めたので最前列におりましたのでタイマー報告は、単に振り返って行いました。

しかし、アーカウンターは
1.ステージに立ち、全体を見渡し全員に対して充分なアイコンタクトを取りながら報告していたのです。
当然のことながら、聴衆とのコネクションは充分に取れていました。

そして、

2.彼は、テーブルトピックスでスピーチをしたゲスト全員の名前を正確に発音し、
レポートをしていたのです。
彼は、休憩時間に会合参加者全員と挨拶を交わし、手書きの名前入り座席表を作成していたのです。

3.デールカーネギー・コミュニケーションの講習でも、相手の名前を正確に発音してあげる事が如何に
重要か、が強調されています。

この会合では、たまたまテーブルトピックス出題者が名前を呼びませんでしたし、スピーカーたち自身も自ら名乗らなかったのです。7人のスピーカーのうち5人は、初めてのゲスト、しかも多国籍~欧州、南米、東南アジア、台湾、アフリカ!っとまさに多様。

出席者全員に話しかけて手書きの座席表と名前のスペリングと正しい読み方の発音記号を併記するとは、流石だと思いました。

“マーク、まさに世界中から人が集まるニューヨークでは、各国出身者の名前を正確に発音してあげることが兎に角重要なんだよ”,っとにこやかにさりげなく私に告げた彼はタイ出身。
ヨシカワっという名札を観て即座に、”日本人だよね。西日本に多い名前かな?”っと言い当てたのです。
実は、彼はホテルマン!
名前を正確に覚え正しく発音する。
団体客に、分かりやすく説明し会場へ案内する、会場でスピーチをする、という平素の業務から自然に学んだそうですが、まさにプロフェッショナル!っと感銘を受けました。
馴染みの薄い外国の名前を正確に覚え発音する…何気ない事かもしれませんが、極めて重要です。
私など、まだまだ出来ておりません。

コロンビア大学トーストマスターズクラブ会合はフレッシュなエネルギーに溢れているだけでなく、
メンバー1人1人の個性、プロフェッショナリズムから多くを学べるダイナミックで若々しいクラブです。

ニューヨークの観光には欠かせない、コロンビア大学キャンパスを訪れるだけではなく、是非ともコロンビア大学トーストマスターズクラブ会合にも参加し、細かいプロフェッショナリズムと若いダイナミズムを体全体で吸い込んでみませんか?

コロンビア大学トーストマスターズ
毎月第2、第4土曜日 夕方3時から コロンビア大学キャンパス内で会合
http://columbiauniversity.toastmastersclubs.org/directions.html”