クラブからの活動投稿

インタビュー 鶴ヶ島クラブ会員倍増の秘訣を聞く

2010-2011 鶴ヶ島トーストマスターズクラブ会長
佐藤 弘
(インタビュー・文責 2011-2012 ディストリクト76マーケティング委員会)
“チ・チ・チ! レ・レ・レ! ビバ…!”2010年10月チリ鉱山落盤事故で最後にリーダーが救出されたシーンを思い出した。ルイスさんと仲間の拳が天に突き刺さっていた。

鶴ヶ島トーストマスターズクラブは設立10年を迎えた円熟したクラブ。でも少しばかり問題があった。それは10名を少し超えたばかりの人数が続いていた。そのため優秀クラブ表彰プログラム、いわゆるDCP (Distinguished Club Program)の表彰から遠ざかっていた。2010年、佐藤さんは会長に就任したとき、ほんの少しだけ踏み出してみた「優秀クラブ賞を獲得しよう!」と。あのチリ鉱山もいつもと同じメンバーだったが落盤事故直後は様々な問題が出たという。「ひとつにならないといけない、みんなで希望を持たなければ」と分かっていたが歩調が揃わなかった。

鶴ヶ島トーストマスターズクラブ前会長の佐藤さんは続ける、「みんなで口コミを広めたり、友人知人を誘ったり、またクラブのウエブサイトで例会の様子を丁寧に報告しました。例会運営は基本を守り時間厳守で進めるようにしました。」実は初めてトーストマスターズクラブに参加する方はこの時間厳守の運営に驚かれるようです。
チリ鉱山ではルイスさんがリーダーとなり、状況把握、食糧、安全、健康管理など一人一人に責任を割り当てた。するとお互いを認め合うようになりいざこざが減ったという。明日へという歯車がかみ合い始めた。

鶴ヶ島トーストマスターズクラブ 佐藤弘さん[右端]

 

「それからね、新入会員の歓迎会はいろいろ持ち寄りポットラックパーティをやりましたよ。あと会場として使っている公民館のイベントにも参加してクラブを知ってもらいました。」と佐藤さん。体温が感じられるクラブ、そして地域のコミュニティに貢献することも忘れなかった。“チ・チ・チ! レ・レ・レ! ビバ…!”ルイスさんと仲間の拳が天に突き刺さった。

「役員がそれぞれの責務を果たし、メンバーが答えてくれたから。みんなの貢献が大きいよね。」と佐藤さんは感慨深げに言った。目標を定め、歩調を合わせ、クラブの歯車が回りだせば成し遂げられる。2010年、鶴ヶ島トーストマスターズクラブは13名の会員数でスタートした。それが一年後には新入会員を11名増やし24名となった。しかも佐藤さんが目標に掲げた優秀クラブ賞のポイント(DCP5)を達成した。「特に目新しいこともありませんが、目標達成に向けてクラブ員の気持が一つになれた事が大きいのではないかと思われます。何かご参考になりますれば幸いです。」と佐藤さんは謙虚に締めくくった。

“つ・つ・つ! る・る・る!… ビバ 鶴ヶ島!”佐藤さんと仲間の拳が天に突き刺さっていた。