クラブからの活動投稿
輝トーストマスターズクラブ「歴史人物なりきり例会」
野口 珠希
当日は、まず武蔵坊弁慶ことS会長がなぎなたをふるう真似をしながらさっそうと現れ、むこうずね (弁慶の泣きどころですね) を打った話でオープニングトークを飾りました。土曜の朝10:30という時間ながら、「人物調査に余念がないな」と、皆さんの集中力がいっきに高まりました。
今日のトーストマスターは、Tさん扮する後鳥羽上皇で、これは見事なまでのはまり役でした。ヘルパーの紹介では「麻呂の家来を紹介する。これ、計時係の清少納言、そちの役割を皆に述べよ。」と高飛車に言い切り、良いスピーチには「あっぱれじゃ」と扇を振って声をあげ、その役作りのすきのなさに、会場は笑いの渦となりました。
準備スピーチは、次の3つでした。
スピーチ1 Iさん(板垣退助)
Interpretive reading advanced manual #5 The Oratorical Speech
タイトル 「自由は死せじ」 時間 10-12分
スピーチ2 Kさん(小泉純一郎)
楽しく話すスピーカー #3 人を笑わせる
タイトル 「改革」 時間 5-7分
スピーチ3 Sさん(玄奘三蔵)
物語を語る #3 教訓的物語
タイトル 「空なり」 時間 4-6分
上級マニュアルに取り組んでいらっしゃる方であれば、ある程度想像できると思いますが、どのスピーカーもプロジェクトの目標と歴史人物およびスピーチ内容が完全にマッチしていました。これは十分な準備とマニュアルへの理解がなければできないことだと思います。
板垣退助ことIさんは、口の下に白いニセ髭を張り付け、自由民権運動を高らかに唱えました。板垣退助が刺された際のあっと驚く歴史の裏話も交えてお話をされ、示唆に富んだ格調高いスピーチでした。
Kさんは、日常生活のとりとめもない事柄を、「改革」という名のもとにわざと情熱的におおげさに語り、皆を笑わせてベストスピーカー賞をさらいました。
Sさん扮する玄奘三蔵は、なかなかのはまり役だったと思います。静かな重みのある口調で孫悟空、猪八戒、沙悟浄をそれぞれ叱咤しながらも優しく諭すスピーチは、Sさんにとても合っていたと思います。
これらの準備スピーチが終わった時点で、笑いすぎてもうお腹いっぱいだったと思いますが、そこは上級クラブ輝、これでもかと芸達者の方が現れます。
中でも総合論評のHさんの「ソクラテスの妻」は圧巻でした。ソクラテスの妻は世界三大悪女の一人で、偉大なる哲学者ソクラテスをののしることのできた唯一の女性ですので、Hさんの歯に衣を着せぬしゃべりっぷりといったらありませんでした。
北一輝のIさん、クレオパトラのSさん、諸葛孔明のWさんと論評者はそれぞれに大健闘でしたが、彼ら3名を含め多くの方が最後は彼女の歯牙にかかっていました。いわゆる温かくも厳しい「上級総合論評」です。
こうして、輝TMC初の「歴史人物なりきり例会」は成功裏に終わりました。大変好評だったので、定期例会として来年度も行う予定です。
輝TMCでは、上級クラブとしてこのような新しい試みに取り組んでいます。CCを取得した方であれば、どなたでも入れるクラブですので、是非遊びにきてください。奇数月は横浜地区、偶数月は渋谷で行っておりますが、特別イベントも多くありますので、HP (http://kagayakitmc.blog18.fc2.com/) をご確認頂きご参加ください。
(トーストマスターズクラブ役員の方へ)あなたのクラブをPRしませんか?
と記して所属クラブ名をご連絡をください。