マーク吉川と歩く世界のTMC

第12話 グローバルエクスプレッショントーストマスターズクラブ

グローバル・エクスプレッション!グローバルという名を頂く英語トーストマスターズクラブはマンハッタンの国連地区の一角、
ユニセフビルで月2回・第2・第4火曜日の午後1時から1時間、会合します。
たった1時間でスピーカー3人、テーブルトピックス4人、論評3人と総合論評をやってのけるタイムマネジメントは見事。場所柄外交官のメンバーも多いのですが、一般市民も入会可能です。
このクラブに不可欠なメンバーに
★日本人Kazuo Noguchi DTMがおいでです。
野口さんは2013-2014年のDistrict 46ガバナーを務められましたが所属クラブは、
グローバルエクスプレッションだけ。
なぜなら、それだけ魅力溢れるクラブなのです!
District46、実はニューヨーク市と、その近郊で構成されています。
マンハッタン島だけで100以上もクラブがあるのですから、当然ですが。
カズオ・ノグチDTMはガバナー時代、精力的に多くのクラブを訪問され、東海岸で広く尊敬されている
素晴らしいメンバーです。野口さんが司会、スピーチ、論評をされると周囲が華やぎ、部屋全体が明るくなります。
優しく、にこやか、正統かつ滑らか。
私もニューヨーク滞在時には必ずグローバルエクスプレッションの会合に参加させて頂くのですが、
なかなか野口さんのようには行きません。大いに勉強させていただいております。クラブ会合で気がついた特徴としましては、
場所柄、外交官のメンバーが多いためか、

1,テーブルトピックスやスピーチ、論評では歴史的人物の格言が引用される場合が殆ど。

2.具体的かつ射術的な表現が多い。

3.メッセージがピンポイントでわかりやすく、どうすれば良いのか?〜ハウ (How) が明確なスピーチが多い。
という3点です。

1・格言ですが、特にチャーチル、ガンジー、ケネディ、の名言や、そのほか多くの格言を即興で自在に使い分ける知識には、常に感服します。

メンバーの1人、フィリピンで元政治家をなさっておいでだったレイチェルさん曰く、
“格言、名言、諺には説得力があるのでスピーチでは有効”。
私も、英語の格言を覚えよう!と改めて勉強を始めました。

2・英語表現は、例えば
“私は夜、旅の目的地に到着し、その後 車でマーケットを探した”
これでも良いですが、

例えば、あるスピーチで、
“私は旅の目的地、サンフランシスコ郊外の サウサリートに夜10時に着きました。それから暗闇の中、
私の白いトヨタカムリでウオールマートを探しました。” という一節を聞きました。

論評者はそれに対して、
“具体的な記述は写実的で印象に残ったと思います。Specific Sticks. と言いますが詳細な記述は有効だと感じました”, と述べていましたが、私も同感です。

詳細すぎるのもかえって複雑でどうかと思いますが、
具体的なストーリーには説得力があるように思います。

3・メッセージ、と 実用的な ハウ、どうすれば良いのか?という提案。
例えば、
“その日の事は、その日のうちに”.
だけではなく、
“その日のうちにその日の事を!夜8時までに必ず、ダイアリーを書く。
そうすれば、やり残した事を思い出し、翌日に先送りしないで済みます” など、具体的。
それを裏付けるストーリーも極めて描写が詳細なのです。

そして、このクラブの雰囲気は、素晴らしく楽しい、そしてメンバーさんたちが親切で優しいのです!
コアメンバー、野口さんのお人柄が染み渡るかのようなグローバルエクスプレッションTMCは、その名の通り世界最高水準のクラブです。

国連ビルご見学は、ぜひグローバルエクスプレッションTMCのスケジュールに合わせてご計画なさってはいかがでしょうか?

http://globalexpression.toastmastersclubs.org/