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2016年05月21日(土)

「君はインターナショナルなセンスを持っているねえ」 トーストマスターズで身につけた国際感覚

★カルチャーショックに次ぐカルチャーショックの結果身についてしまった「国際感覚」のお話です。外国人と仕事をする機会の少ない地方都市で「国際感覚」を身につけた赤坂さゆりさん(仮名)。振る舞いの端々からにじみ出る「国際感覚」は実はトーストマスターズで学んで得られた「国際的に通用するコミュニケーションとリーダーシップのスキル」に裏づけられたものでした。さて赤坂さんはその25年の学びの経験の中で2度の大きなカルチャーショックを経験され大きく飛躍されています。どんなショックが赤坂さんを変えたのでしょうか?
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「君はインターナショナルなセンスを持っているねえ」
今年でトーストマスター歴四半世紀の私は、トーストマスターズでの成長・成功ストーリーをあげればきりがありません(そういうことにしておきます)ので、得したお話をいたします。
それは、地方の田舎に居ながら国際的な感覚を多少なりとも習得したということです。
ある日、仕事関係のセミナーでお世話になった某大学の教授に「君はインターナショナルなセンスを持っているねえ」と言われました。
何と返事をしたら良いかと困惑してしまいました。
私は特別なことをやったわけではなく、リーダーとして、タイムマネージメントを重視しながら会を進め、一般的に考えたら口に出すには躊躇してしまうような事を容赦なく言っていたような気がします。
それが、インターナショナルなセンスという印象を与えたのでしょうか?だとしたら、それはトーストマスターズクラブで培われたものに他ならないと思いました。
その頃にはトーストマスターの活動を随分と経験していましたので、トーストマスターズで培ったリーダーシップの経験が私を動かしたのだと思います。
??最初のカルチャーショック
私はトーストマスターズクラブとの出会いで2度のカルチャーショックを経験しました。
四半世紀前、私は医療従事者として仕事に打ち込む日々を送っていました。専門職ですので、世間から見れば狭く偏った分野に映ると思いますが、それはそれで好きな世界でした。
そんな私の前にひと月に一度現れては、日本語クラブの例会の話をしてくださる熱心なトーストマスターの会員がいらっしゃいました。
私は人前で話すことには自信があったので、彼の話の10分の1も聞いていなかったと思います。しかし、ずっと彼の話の中に出てくる「論評」という言葉が気になっていました。
「論評?フィードバック?やるの?」
それまで、学生時代も仕事でも、フィードバックを学ぶという事や正式に行うような機会はありませんでした。仕事関係の学会や研修会では、その力が必要となってくるのに、そのスキルをトレーニングする場もありません。
「フィードバックスキルが学べるのなら…もしかしたら、トーストマスターズクラブって役に立つのかもしれない。」と思って、例会を訪ねたのです。
そこでは、老若男女それぞれが自分の役割を忠実に遂行し、例会が整然と行われていました。それでいながらその中には笑いや温かみもありました。
私が最も衝撃を受けたのが、米国で編集された各国共通のスピーチマニュアルの内容です。7分のスピーチのための濃厚な学習内容。
私が今までやってきた「お話し」は一体何だったのと、話すことに自負の念を持っていた私は大変なショックでした。
期待していたフィードバック(トーストマスターズでは「論評」あるいは「エバリュエーション」と呼びます。)はスピーチを発表したスピーカーに対して改善点を提案とともに的確にきちんと伝える建設的なものでした。
これは私にとって必ず役に立つと、インスピレーションで入会を即決しました。
それから徐々にトーストマスターズクラブについて知ることになるわけですが、目の前に広がる新しい世界にどんどんカルチャーショックを覚えて行きました。
第一次カルチャーショック期です。
優れた教育プログラム、コンテストや研修会といったイベントの企画、クラブそのものの運営を通じて学んだ事は数知れず。
??2度目のカルチャーショック
14年前には一生無縁と思っていた英語のクラブを地元に立ち上げてしまいました。このことが、私とトーストマスターズクラブの関わりを一層深くし、第2次カルチャーショック期が始まるのです。
クラブ設立の時にご支援していただいた事をきっかけに、様々な方と知り合い、行動範囲も広がり、日本のトーストマスターズを取りまとめるディストリクト役員も3度経験することとなりました。そうなると、積極的に時には強制的(自ずから)にクラブの行事や催し等に参加するようになっていったのです。そこは、私にとって国際色豊かな場であり、益々世界が広がったのでした。
あまり触れたことのなかった欧米文化を知る機会も増え、視野が広がり日本文化と欧米文化の違いを知り、更に互いの良さに改めて気が付くことにもなりました。これも細やかながら私の国際感覚の芽生えだと感じます。
トーストマスターズで学んでいる合理的で論理的な手法や思考は、現代の社会生活で国際的標準として必要とされることだと思います。その認識は、会議の進行、国際学会での対応、組織運営など、私の仕事に大きな影響を与えています。
世界を駆け回って活躍なさっている方の経験には到底及びませんが、四半世紀、地方の田舎で医療に従事しながらも、この国際感覚を身につけられたのは、私にとってこの上ないお得なことなのです。
??カルチャーショックの底にあったもの
トーストマスターズにはどこに住んでいても国際感覚を身につけるために必要な国際的に通用するスキルを実践しながら学べる教育システムがあり、初めてそれに触れた時のカルチャーショックについてはすでにお話しした通りです。
トーストマスターズは一人で本を読んで身につける自習型トレーニングではなく、例会で自分の学びをもとに皆の前で「発表」する能動的なトレーニングです。
教育システムという無機質なものに魂を入れるのはクラブ例会に集う「仲間」の存在です。
私にとってトーストマスターズ活動で得た一番の財産は、刺激的で素敵なトーストマスターの方々との出会いでした。
私がトーストマスターを語るとき、全てがその方々に支えられての背景があってのことです。

 

2016年05月15日(日)

トーストマスターズは、楽しむことで学びも得られる!海外のトーストマスターズとの交流という楽しみ

★ 今回ご紹介するトーストマスターは、トーストマスターズの活動を通して海外のトーストマスターズとの交流の楽しさに目覚め、トーストマスターズ経験20有余年を経てさらに大きな学びを得て成長を続けておられます。

まさに学びに終わりはありません。

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20数年前のある日、会社の友人からの年賀状に「今年、横浜にトーストマスターズという英語クラブを立ち上げたいのだが、手伝ってくれる?」の一言が書き添えていました。

当時、トーストマスターズクラブについて、私は、まったくの無知で、「トーストマスターズって何?」といった感じでしたが、友人の誘いを断ることもできず、軽い気持ちで、トーストマスターズクラブの設立を支援することになりました。

それ以来、準備スピーチ(国際本部発行のスピーチのテキストに沿って行うスピーチのこと。すべての会員はこの準備スピーチを定期的に例会で発表することを強く奨励される。)がほとんど進まない年もありましたが、例会後の会員との二次会が楽しみで、15年以上、休まず例会への参加を続けていました。

しかし、その一方で今までの取り組みに何か物足りなさも感じてきていました。

そんな時、2009年のある日、香港のトーストマスター会員たちが開催する彼らの地区での春季大会への日本からの参加を募集していることを知り、友人と参加することにしました。香港での春季大会には、香港の会員だけでなく、マカオやシンガポールなどからも多数参加しており、国際的な雰囲気を感じる春季大会でした。

今まで日本地区での大会にしか参加したことがなかった私にとって、この大会への参加は、海外のトーストマスターズとのネットワークを作るきっかけとなりました。

翌年2010年は、上海万博の年だったので、上海で開催される中国地区の春季大会と同時に上海万博も見学してみたいとの思いから、この上海での春季大会の責任者とメールをやりとりしながら、友人たちといっしょに参加することになりました。中国のトーストマスターたちは、日本から参加する人が今までほとんどいなかったらしく、我々を暖かく迎え入れていただきました。

そして2011年4月。東日本大震災直後でしたが台湾での台湾地区の春季大会に参加しました。春季大会終了時には、なんと100名以上の台湾の会員たちが、東日本大震災を経験した日本からの参加者たちに「頑張って(加油)」などの励ましの言葉を一枚づつ紙に書いて、大会の会場の壁に貼り出していただきました。我々日本からの参加者にとって、台湾の会員たちの優しさと絆の大切さを感じた印象深い春季大会となりました。

2年後の2013年には、台湾のトーストマスターズクラブとの合同例会を初めて実施しました。この例会は、台湾のクラブの人たちの周到な準備と「おもてなし」により大成功を収めました。この体験を通じてトーストマスターズの楽しさや多くの会員たちと知り合う機会にもなりました。

さらに、翌年2014年には、我々のクラブのユニホームである「はっぴ」を新調し、マレーシアでの国際大会への参加や地元のクラブとの合同例会を実施しました。そしてトーストマスターズを通しての国際交流が、だんだんと私のライフワークになっていきました。

今年も、台湾地区の春季大会に参加し、ワークショップの支援をしたり、参加者全員で、太極拳をステージで披露したりすることで、「トーストマスターズは、いっしょに楽しむことで、学びも得られる」ことを再認識するようになりました。

トーストマスターズは、世界的な非営利団体なので、日本だけでなく海外のクラブや春季大会などに積極的に参加することで、多くの友人たちと交流でき、視野を広げられる魅力的な場だと思います。

これからも続けていきたいと考えています。

2016年05月08日(日)

トーストマスターズクラブの「励まし合う仲間」の存在

★トーストマスターズクラブの最大の特徴は「励まし合う仲間」の存在と言っても過言ではないでしょう。

今回ご紹介する会員は営業職として中堅社員として頑張る女性会員です。勤務先で営業部門に異動した時に引っ込み思案な性格のままではいけないと、友人の勧めもあり入会したトーストマスターズクラブ。

そこで見たものは和やかな環境で励まし合う学びの「仲間たち」の姿でした。仲間の存在は引っ込み思案な彼女をどのように成長させたのでしょうか?

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私がトーストマスターズに入会したのは、仕事で初めて「営業」にチャレンジした時でした。

私は、本来引っ込み思案なので、 「お客様と上手く交渉できるようになりたい。でも、話すのに慣れていないから、緊張のあまり沈黙したらどうしよう。」そんな不安を感じていました。

そんな時、友人がこう教えてくれたのです。 「スピーチクラブに入ったよ。すごく面白いよ」

それが、トーストマスターズを訪れるきっかけでした。

友人にきっかけをもらい、それが素晴らしい経験になったことは、以前にもありました。

落ち込んでいた時、友人に教えてもらった『一万人の第九』(ベートーベンの交響曲第九番・第4楽章を一万人で歌う合唱)に参加して、勇気づけられたのです。 第九は、『友人や愛する人のいる素晴らしさ』を歌いあげた曲です。 ドイツ語、4部の合唱、小学生から80歳までのクラスメイトと、初めてのことばかりでした。 練習が進むにつれてクラスに「みんなで第九を作り上げようー!!」という気運が高まって、文字通り「歓喜」のうちに合唱が成功したことは素晴らしく得難い経験でした。

そんな経験の後、トーストマスターズを訪れるのは、不安はありつつも楽しみでした。

初めて見学した例会で拝見したスピーチは、アメリカのTEDというプレゼンテーションのように華やか。 正直、自分がついていけるか、自信はありませんでした。

しかし、 ①即興スピーチ  ②メンバーがお互いにアドバイスする仕組みがあること  ③メンバーが活き活きと楽しんで話をしていることが とても新鮮に思えました。

クラブは和やかで、メンバーが伸び伸びと活動していました。 「参加したら私もこうなれるのかな」 そんな思いと、メンバーの笑顔に勇気づけられて入会しました。 入会して驚いたのは、 ①例会の役割と話す機会をどんどん与えられること  ②失敗しても怒られないこと  ③「この人はすごい。自分は敵わない」と思うスピーチをするメンバーが沢山いること でした。

尻込みする間もなく、どんどん様々な例会の役割にチャレンジさせられ、自分のキャパシティが拡がっていくのを感じました。

上手く話せても話せなくても、耳を傾けてしっかりと聞いてくれるメンバー、『仲間』の存在は重要でした。

メンバーは、私のスピーチや、私の論評(スピーチをした人に対して口頭で発表するそのスピーチへのフィードバック)に、「ここがよかったよ。でも、ここを変えたらもっとよくなる」と、アドバイスや提案を惜しみなくくれました。 『仲間』が私の先生でした。

一つの役割をこなす度に、 「こんなこともできるようになったーー!」と喜び、「この人には敵わないなー」と落ち込み、「いつかはこうなりたい。頑張ろう」と改めて思う。 この繰り返しが、私を成長させました。

気がつけば、クラブの代表として、スピーチコンテストにも出場できるようになりました。

コンテストに出場し始めた頃、仕事でも成果が出始めました。

それまでは、営業で苦労していました。しかし、トーストマスターズでトレーニングを積むうちに、お客様とコミュニケーションが取れるだけではなく、お客様の悩み・課題に共感できるようになり、仕事をいただくことができたのです。 今は、仕事をいただくことに加えて、お客様と話し共感できることも、私のやり甲斐につながっています。

お客様も『仲間』と思えるようになり、仕事の成果が出たのは、トーストマスターズで学んだおかげだと思います。

これからも、ライフワークのようにトーストマスターズを続け、『仲間』と一緒に成長していきたい、そう思っています。

2016/05/08 15:12 | トーストマスターズに入会してよかった! | コメント(0) | トラックバック(1)

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2016年05月01日(日)

平凡な主婦から公認ユーモアプロフェッショナルへ

★「お母さんはいったい何が言いたいのさ」といつも家族に言われていたのは今回のMさん。トーストマスターズでコミュニケーションスキルを高め、さらにあることををきっかけに「人を勇気づけるユーモアの力」に目覚め、今はユーモアコミュニケーションの講師として活躍されています。

さて、トーストマスターズはどのようにMさんの人生を変えたのでしょうか?
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トーストマスターズとの出会いは、地区センターに貼ってあったチラシがきっかけでした。

息子たちが、大学、高校に入学し、子育てもひと段落。何か新しいことを始めようと思っていた私は早速見学に行きました。

プログラム通りに進む例会、バラエティに富んだスピーチ。そして限られた時間内で自分のメッセージを伝えるメンバー。

衝撃的でした。

当時の私は、「お母さんはいったい何が言いたいのさ」 「さっきの話と今の話はどう関係があるの?」と家族に言われてばかりでした。

迷わず入会しました。

初めてスピーチしたときは緊張しましたが、それ以上に自分の話を熱心に聞いてもらえることに感激しました。そして自分がした面白い話を笑ってもらえる喜び。

私はてっきり自分を良妻賢母だとばかり思っていましたが、「実はエンターテイナーの素質もあるかも!?」と思い始めました。

メンバーからのフィードバックは宝ものです。

温かいメンバーたちと安心して「すべってよい」環境のおかげで、いつしか「ユーモア・笑い」が私の人生のテーマになりました。

当時は社会人や主婦の方に英語を教えていたのですが、英語が流暢に話せるだけでは人と親しくなれないことに気づき、ユーモアセンスとコミュニケーションスキルを磨く独自のプログラムを開発しユーモアに特化した「英語ユーモア&コミュニケーションクラス」を立ち上げました。英語を使ってユーモアセンス、コミュニケーション力を磨くクラスです。
20年近く英会話を教えてきて日本人が英語が話せないのは、英語力ではなく、コミュニケーション力だと気づいたからです。

外国人が親しくなるのは、英語を流暢に話す人ではなく、ユーモアを言い合えて楽しく笑いあえる人です。同じ人間として温かいハートで話し合える人です。

クラスの指導法は、トーストマスターズで学んだことが基礎になっています。

その後日本語で例会を行うトーストマスターズクラブにも入会し、日本語と英語のユーモアの違いにも興味をもつようになりました。

2011年3月11日の東日本大震災は私の人生にとって大きな転機となりました。あまりにもつらい状況を乗り越えるための「笑い・ユーモア」の重要性をこれまで以上に感じアメリカに本部のあるユーモアと笑いを仕事に活用している人たちの協会である米国ユーモア応用治療協会に入会し、ポジティブユーモアの勉強をし始めました。学べば学ぶほど奥の深いポジティブユーモアに惹かれ1年に一度は渡米し学びを深めました。そして3年間学んだユーモアアカデミーも今年卒業。公認ユーモアプロフェッショナルになりました。

家族との会話すらろくにできなかった私ですが、トーストマスターズのおかげで自分の強みに気づき、自分のミッションを見つけることができました。

人と人の絆を深め、場を和ませ、人を勇気づけるユーモアの力を伝えていきたい。

夢は“わっはっはっは菌”を日本中にばらまくこと!

「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しくなる」というウィリアム・ジェームズ(米国の哲学者、心理学者 1842年 -1910年)の言葉を多くの人に届けるため、これからもトーストマスターズでスピーチ、リーダーシップスキルを磨いていきたいと思っています。

2016年04月27日(水)

専業主婦業のかたわら続けた英語の学習がやがて留学へ

★専業主婦業のかたわら続けた英語の学習。そして出会ったトーストマスターズクラブ。やがて塾講師への道が拓け、その道は留学へとつながりました…

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今から15年ほど前に夫の転勤で大都市から人口30万人の地方都市に引っ越しました。引っ越した先でも好きな英語の勉強を続けたいと、イギリスの大学院のTESOLの通信教育を受講しながら英会話クラスに通っていました。

もっと熱心に英語を勉強する仲間がほしいと思っていた時に、同じクラスの友人にトーストマスターズクラブに誘われました。

日本人会員が大半のクラブであるにもかかわらず、3時間の例会がすべて英語で行われることに驚きました。しかし例会を包み込む好意的な雰囲気と会員の皆さまの熱意に惹かれて入会しました。

トーストマスターズの例会では毎回何かの役を割り当てられます。仲間のスピーチの時間をストップウォッチで計時するTimer, 良い言い回しの共有、さらに良い言い回しや文法の提案を行うGrammarian, 即興スピーチセッションの司会を行うTable Topics Masterなどの役から経験に応じて役を割り当ててもらいます。

また定期的にスピーチのテキストに基づいて自宅で用意したスピーチを発表するチャンスが回ってきます。英語でまとまった時間のスピーチをしたことがなかったので、初めのうちはスピーチを書いたり、暗記して練習したりと準備に追われて大変でした。しかしMentor(指導役)が頻繁に連絡をくれてスピーチのトピックも一緒に考えてくれるなどのお陰で大変だった割り当ても「次は何かな?」と次第に楽しみになってきました。

私はGeneral Evaluation(総合論評)という役が一番好きでした。この役は例会全体に対して、良かった点を皆と共有し、次回の例会までに何を改善するかを提案します。例会の後半で行われるこの役がうまくいくと会員のモチベーションが一気に高まります。

さて、トーストマスターズでの学習して並行して進めていた3年間の大学院の通信教育は大変な時期もありましたが、トーストマスターズクラブの仲間がそれぞれに頑張っている姿に強く励まされて、修了することができました。

ちょうどその頃、友人の紹介で塾の英語講師の仕事をすることになりました。15年も専業主婦でしたが、あまりおどおどすることなく生徒の前で話しをすることができたのは、毎月のトーストマスターズでの活動のお陰でした。

中高生対象の塾でしたが、4年前から小学生クラスも開設されそちらも担当することになりました。中高生と同じ授業をすると小学生は退屈するので授業の組み立てに悩みました。

ふと、TESOL for childrenを勉強しようと思い立ち、カナダ バンクーバーのビジネスカレッジに短期留学をしました。
ここでは、親子ほどの年齢差のある生徒と一緒に勉強し、毎週プレゼンテーションを行う課題がありました。20代の生徒は
週末は観光を楽しみながら、実に堂々とプレゼンをしました。日本人の私は週末も自宅学習、入念に準備をしてやっとの思いでプレゼンをしましたが、その甲斐もあり成績は98%でクラスで一番でした。もちろんトーストマスターズで培った経験が私を支えてくれたことは言うまでもありません。

帰国して、小学生クラスの授業が楽しくできるようになり、生徒数も増えていきました。

トーストマスターズクラブに入会していつのまにか13年になります。

私には英語を上達して成し遂げたい明確な夢や目標があるわけではありません。ただ、大好きな英語の学習を続けていきたいだけです。トーストマスターズの活動と熱意あるメンバーとの交流が励みとなって、ささやかながら英語に携わってくることができました。それがこんなに人生の幅を拡げることになるとは思っても見ませんでした。

「次は何かな?」

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