第6話 ニューヨークトーストマスターズクラブ

ダイナミックなニューヨークの心臓、マンハッタン島!
「ニューヨークトーストマスターズクラブ(NYTMC)」の会合は、グランドセントラル駅から徒歩7分。
退役軍人クラブの建物で、毎週、18:30開始、ものすごい時間効率です。
DCP(Distinguished Club Program)パーフェクト10クラブで、まさに活力の塊。
18か月前、かの有名なニューヨークタイムズに取りあげられてから、NYTMCの例会は毎回、立ち見が出るほどの大盛況です。
いまやメンバーは50名を超え、新メンバー申請には長いwaiting listが!
入会するには、少なくとも3か月は待たなければなりません。
NYTMCでとくに印象的なのは、中国人メンバーの多さです。
欧米各地での中国人のパワー・存在感は飛躍的に増しています。
たとえば、ハーバード大学のケネディスクールでは、日本人の学生は1パーセントにまで減少。
日本に関する授業がついになくなり、代わりに中国、韓国に関するカリキュラムが増えました。
このような状況は、欧米のTMCでも同じですよ。さて、例会は、毎回多くの参加者であふれ、大きな部屋に入りきれないこともしばしば。
ここでは、First come, first served! が黄金則です。
見学なさる場合は、とにかく早めに会場に着き、席を確保なさって下さい!
そして、自分自身の存在をシッカリと示すことも必要。
日本のように誰かが席をすすめてくれる雰囲気ではありません。
座りたければ早く行き、遠慮せずに自分で席を確保することが大切。極めて単純ではあります。とにかく、メンバーが非常に多く、来訪者も毎回20名以上!と多数なので、すべてのゲストに手厚いwelcomeはできないのが実情です。

時間管理のために止むを得ず、ゲストの自己紹介はカットされることも。
なんともビジネスライク?に感じられるかもしれませんが、席がいっぱいになると、まずは会長が席を立ち、さらに他の役員も席をゲストやメンバーに譲る。
そして、部屋が満杯になったら、SAAやトレジャラーたちが部屋の外に出て、ゲストにスペースを提供します。その姿は、まさにサーバントリーダーシップの鑑。素晴らしいと思いました。

肝心のスピーチでは、ダイナミックな演説や実用的な論評、滑らかな司会を行う、言葉の響きが綺麗なスピーカーが多い、という印象を受けました。

会合の後、クラブ役員やメンバー、ゲストたちとの対応に追われる会長。
一段落した際に、単語や表現の美しさに関して、訊ねました。

会長曰く、
「言葉は紡ぐものですよね。Text という言葉は、Texture Textileにも通じます。あたかも生地を紡ぐように、言葉を大事に、慈しむように紡ぐことをメンバーたちは心がけているのです。」
とのことでした。

“言葉を、慈しむように紡ぐ”。やはり、滑らかで美しい話し言葉は、偶然ではなかったのです。
言葉を慈しみ、紡ぐように、話す……これは、私たち日本人の文化と同じではないでしょうか?
考えてみると、それは国際共通なのです。

そこでハッと気がついたのですが、私自身、どこまで丁寧に日本語や英語を”紡いで”いたでしょうか?
あなたは、英語もそうですが、日本語を慈しむように、丁寧に話しておいででしょうか?

演説や評論、批評は、内容や心が重要だとよく聞きますね。たしかにそうかもしれませんが、
言葉を慈しみながら紡ぐように話すことを心がけたなら、より一層耳に快く、綺麗な響きになるかもしれません。

エネルギー満ちあふれるダイナミックなマンハッタン。
そのパワーセンターともいえるNYTMCで学んだことは、

・中国人を中心としたアジア人が大進出。日本人の影がますます薄くなる
・サーバントリーダーシップを実践するクラブ役員の皆様の真摯さ
・言葉を慈しむという守破離の守・基礎の基礎は国際共通である

という3点でした。

さあ、あなたもニューヨークにお出かけの際は、NYTMCの会合に参加し、マンハッタンのダイナミズムをたっぷり吸収して、ご自身のクラブにお持ち帰り下さい!


 

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