マーク吉川と歩く世界のTMC

第13話 プライドトーストマスターズクラブ

プライドトーストマスターズクラブ!虹のマークを誇らしげに掲げるプライドクラブ。
ニューヨーク・マンハッタン~ダウンタウン(南が地図で下なのでダウンタウン、北は地図上上にあるからアップタウン)の集会所で毎週木曜日(休日を除く)、例会が行われます。
会場は、LGBTコミュニティ・サービス・センター。
虹、ということは? Yes! 多くのメンバーさんたちはLGBTの方々で、特に女性カップルが多く在籍されています。
私が参加した例会でも、数日前に結婚式をあげたばかりの美女お二人が仲睦まじくラブラブで例会に参加なさっていました。
ご存知かも知れませんが、LGBTの方々は特にサービス業で成功される傾向が強いようです。
とても繊細で、細かいところに気がつき思いやりある接客や業務提案、プレゼンテーションが得意の方々が多い、と言う事のようです。実際、プライドトーストマスターズクラブの例会に参加してみると、
スピーカーに対する思いやり溢れる優しい耳の傾け方、
柔らかく繊細な論評、言葉も洗練されており内容も細かく丁寧なものばかりでホットします。

ニューヨークでは早口で言葉が多く、提案もストレートな場合も多々ありますが、
ここプライドクラブでは、柔和、滑らか、思いやりある優しい口調が心を和ませてくれます。

例えば、”Why don’t you do this?” というフレーズも、ジェスチャーが丁寧、笑顔が優しく口調~抑揚や声の強さ、トーンなども相手を慮ったシルキーな感じで発せられるのです。

角が取れた、心暖かい円熟の話法!

Ah カウンターも、メンバーの性格を考慮して気を使ったレポートをしていました。

“特にLGBTの人たちは繊細な場合が多いので、
心を込めて各自を最大限尊重するレポートを心がけないとね”との事。
ただこれは、全ての場合に当てはまる真実ではないでしょうか?

いかに米国でも、ニューヨークのクラブ会合で、
“Ahが25回、~さん、気をつけて!”などのレポートをされたメンバーが、目頭を熱くして悔しそうな表情を浮かべていたのを思い出しました。

思いやりのある柔和で滑らかなスピーチ、論評、司会。

平素からシルキーな立ち居振る舞いや言葉使い、懇切丁寧な意見具申や話法を心がけなければならない!と心を新たにしました。

東京でも、プライドトーストマスターズクラブと意を同じくするクラブが立ち上がるそうですね、
おめでとうございます!

まさにDiversity And Inclusion の象徴~プライドトーストマスターズクラブに参加し、
彼らのプライド、矜持を感じ、そして本物の強さと優しさ、思いやりとは何か?を大いに学ぶ事が出来ました。

LGBTの方々に対しては、実際、米国でも充分な理解を持たない人々もなお、多々おいでなのですよね。
それゆえ彼らLGBTのTMたちは、プライドを持ちかつ能力を人一倍磨く事に余念がないのです。
プライドトーストマスターズクラブは、彼らの大事なトレーニングの場。

虹のマークを誇らしげに掲げ、プレゼンテーションとリーダーシップ能力を真摯に学び磨き上げる姿勢に、感動を覚え大いに触発されました。

ニューヨークにお運びの際は、是非マンハッタンの”プライドトーストマスターズクラブ”の会合に参加し
” 米国の和”を実感してみませんか?

http://www.pridetoastmasters.com/