東京西部を中心とした地域(ディビジョンB)にて合同イベントを開催

トーストマスターズクラブは、4~8の近隣クラブから成る「エリア」と、いくつかのエリアをまとめた「ディビジョン」でまとまっており、合同でコンテストなどのイベントを開催しています。

新宿以西の都内4クラブを中心とするエリア23、および飯田橋近辺から多摩地域をまとめるディビジョンBの共催による秋の特別企画「アイスブレイカー祭り」が9月15日、東京都武蔵野市の武蔵野スイングホールで行われ、約60人が参加しました。これはトーストマスターズの新しい教育プログラムである「パスウェイズ」の最初のスピーチ、アイスブレイカー(自己紹介スピーチ)をみんなで楽しみながら集中的に行い、パスウェイズの促進を狙った自主イベントです。

この日のアイスブレイカーを行うスピーカーたちは日本語5人、英語4人の計9人。選んだパス(教材のテーマ。各人の興味や目標に合わせて選べる)の内訳をみると、「プレゼンテーション熟達」が最多で3人です。あとは、「革新的な企画立案」2人、「チームコラボレーション」2人、「ダイナミック・リーダーシップ」1人、「影響力ある説得」が1人でした。ディストリクト76の平均的なパス選択を表しているかもしれません。
アイスブレイカーはどのパスを選んでも共通で、自分を語るスピーチとされますが、その内容と語り方は千差万別です。
例えばある女性は「所構わず大声を上げる自閉症の弟を持て余した母と私は一時、弟と一緒に外出することを避けるようになりました。でも弟が社会との接触を断つのはまずいと思った私たちは弟を連れて積極的に外に出るようになりました。大声をあげて人に迷惑をかけることがあります。その時は私たちが『ごめんなさい』と謝ります。何度でも 」と自分の体験を赤裸々に語りました。

世界各地を回る豪華客船に専属の鍼治療師として7カ月間、乗船することになった40歳の男性は「Timid Explorer」と題し「鍼治療について苦手な英語でお客様相手にプレゼンをしなければならない。人生最大の試練、挑戦だと思っている」と意欲を語りました。そのほか一家で米国を車で旅行する計画を話した人がいました。第一子が生まれたばかりという自営業の男性は「イクメン社長の働き方改革」と題し、自説を述べました。

このイベントでは、アイスブレイカーのスピーチに対する論評も行なわれました。エリア23の吉祥寺調布フリーフライト新宿バイリンガル「BNIむさしの」の4クラブが中心になりましたが、ディビジョンBとの共催というかたちにして参加者を募ったところ出場者は8クラブから20人になりました。(当日アイスブレイカー1人が欠席したため実際にスピーチしたのは合計18人)。大半はディビジョンB所属でしたが、一部はディビジョンA(北海道・東北~東京北)のクラブからも参加がありました。

日英のアイスブレイカーと日英の論評で、それぞれ優れたスピーカー 2人の名前を聴衆に投票してもらい、優勝、準優勝を決め表彰しました。
会場は11階建てビル11階の絨毯びきのサロン。豪華で広く、余裕を持たせて並べた64席がほぼ満席になりました。