International Speech Contest Champion 2017

Ruskyle Howser

Tokyo Toastmasters Club

For ten years, I have been competing in the International Speech Contest. In that time, I have been fortunate to win the District 76 championship three times. While I am certainly happy when I win, what I have learned in the process is far more valuable to me than a trophy. The evolution of my contest speeches has followed my growth as a speaker and Toastmaster. 

 

When I first joined Toastmasters, I had to get used to standing in front of an audience. In time,
I progressed from just wanting to be comfortable when I spoke to wanting to be able to communicate more clearly. I learned about speech and sentence structure, word choice and how to enunciate my words more clearly. After that, I began to learn the craft of speaking. I studied how to use my voice and move my body more effectively, how to use gesture and facial expression and rhythm and pause. Those are the technical skills of good speaking. 
In the 2017 District 76 International Speech Contest finals, it was clear that all of the other speakers had also achieved the skills they needed to communicate clearly and powerfully. That’s how they got to the finals.
But I also saw that they each had something more. All of the speakers on stage that day had gone beyond technique to discover in themselves the messages that mattered in their ownlives. It was that authenticity that gave their speeches such emotional power.
That’s what I tried to do too. My message, that fear is just a feeling, is a subject that I have returned to several times because one of the central struggles of my life has been overcoming my own fears and shyness. That may surprise many of you, but it’s true. I’m still that scared kid inside, but I’ve learned not to let that stop me ……. usually. That was the message that mattered to me. That was what I had to give that day.
Finding those messages are the final challenge and it’s the hardest part of what we do. To look into ourselves and discover the meaning we can make of our own lives. But when we find those messages and deliver them with honesty, skill and passion, we have the power to help, to teach and to inspire. And that’s what matters.

International Speech Contest Japanese Champion 2017

Megumi Hinoto
Storytelling Toastmasters Club

(Japanese only)

トーストマスターズでの活動を始めてからずっと構想をあたためていたこのスピーチ。やっと息子の許可が降りて披露することができました。
 このたび優勝者コメントを書かせていただくにあたり、まずはこのスピーチがどのような過程を経て全国大会まで歩みを進めたのか、時系列に沿って振り返らせてください。

 

所属するストーリーテリングTMC(以下ストテリ)の例会で初披露の機会をいただいたのが1月7日。このスピーチでコンテストに出場したいと話していたこともあり、早速、がっつりと多くのフィードバックをいただくことができました。
 とりわけ栗本朋子さんには、この日から最後の最後まで、ひょっとしたら私以上に時間と労力を割いて、このスピーチと私の成長を見届けていただくこととなります。彼女の存在がなければ、このスピーチを決勝戦の大舞台で披露する機会は絶対に訪れなかったと断言できます。心より、最大の感謝を栗本さんに。

 1月28日に行われた輝TMCとの合同例会での経験も、このスピーチの成長過程にとって外すことのできない重要なポイントでした。尊敬するスピーカーのおひとり草刈正子さんの完成されたスピーチを間近で聴かせていただき、彼女のように聴き手の心を揺さぶるスピーカーになりたい、という気持ちを強く抱いたこと。また、コンテストに向けてのワークショップで、多くの気づきを得ることができたからです。

 そして、スピーチ初披露から約一ヶ月、大幅にスクリプトを変更して臨んだ2月4日のクラブ内選考会。クラブの代表として選ばれたことの喜びよりも、ここでもがっつりいただいた多くのフィードバックで胸がいっぱいになりました。私のスピーチを更に良いものにしようと熱心にアドバイスをくださるストテリメンバーの気持ちがひしひしと伝わり、エリアコンテストに向けてもっともっと良いスピーチにしたいという思いが湧き起こりました。

 翌2月5日には福島県初のクラブとして立ち上げ中の郡山TMCでスピーチの機会を得、やはり尊敬するスピーカーのおひとり安井護さんから実りある論評をいただくことができました。郡山TMCではディヴィジョンコンテスト前の3月19日にも改めてスピーチの機会をいただき、島村さんからの論評に加えて安井さんから更に深くスピーチ内容を掘り下げてのアドバイスをいただきました。メンバー外にも関わらず2回もスピーチの機会をいただいた郡山TMCのみなさまと、貴重な時間を割いて丁寧にフィードバックをいただいた安井さんに感謝いたします。

 2月27日には自身で立ち上げ中の政宗TMC(仙台)でスピーチを初披露。この日から政宗TMCでは合計5回もスピーチをすることになります。トーストマスターズのコンテストを知らない新人達の新鮮な視点からのフィードバックも目から鱗で、たくさんのアドヴァイスを採用させていただきました。みんな、ありがとう。

 3月4日、エリアコンテスト前日にもストテリでスピーチ。そしてこの日、とうとう、スピーチタイトルが決定します。ストテリメンバーからたくさんのタイトル案を出していただき、栗本さんの案「ありがとうがいえない」が見事採用! ここに到るまで、4度の変更を経てのタイトル確定でした。

 3月5日に行われたエリア15コンテスト。この日は自身の誕生日でもあり、優勝できたことの喜びも格別のものがありました。この日にいただいたコメントシートの中に昨年の春季大会優勝者、眞山さんからの表現方法に関するフィードバックがあり、苦手なデリバリーをディヴィジョンコンテストへ向けていかに伸ばしていくか、これまで以上に真剣に考え始めます。

 ディヴィジョンコンテストへ向けて、スクリプトを更に改善。4クラブで6回スピーチをさせていただきました。3月25日にはチャーターメンバーであり私がトーストマスター活動を開始した杜の都TMC(仙台)でもスピーチを行い、長年一緒に活動をしてきた仲間達からフィードバックを受けることができました。

 どこでスピーチをしてもデリバリーについての指摘を受け続け、なかなか改善できない状況のまま迷う気持ちで迎えた4月1日のディヴィジョンAコンテスト当日。6年ぶりに仙台で開催されたディヴィジョンコンテストに、東京からストテリメンバーの多くが駆けつけてくれました。そしてなんと、コンテスト会場と同じロケーションで例会を開催、コンテスト当日の午前中にまでスピーチの機会をいただけたのです。迷う気持ちを全て吹き消すことができました。

 強い運も味方してのディヴィジョンコンテストでの優勝。これまで2回のコンテスト参加時にはどちらもディヴィジョンコンテスト敗退でしたので、初めての決勝戦進出です。
 全国大会までに所属のストテリ、政宗に加えて仙台ランチスピーカーズでもスピーチをさせていただきました。会長のDTM Ray Romanによるスピーチ録画撮影などの配慮により、更に多くの学びを得ることができました。

 全国大会までにスピーチをさせていただいたのは計5クラブ、全18回。ストテリを除く4クラブは全て東北地方のクラブで、12回ものスピーチの機会をいただきました。ストテリ代表としての優勝を誇りに思うのはもちろんのこと、東北在住者で初の春季コンテスト優勝者であることも誇りに思います。

 誰が勝っても不思議ではなかったコンテストだと、私は思います。それでももしも勝因というものがあったとしたら、それは多くの信頼できる仲間に恵まれていたことだと思います。

 いつも的確なアドバイスをくれて心の支えになってくれた栗本さん。伝えたいメッセージをどう言葉にすればわからず困っている私に道を示してくれた児島さん。スクリプト全体のチェックを引き受けてくれた今岡さん、田邊さん、外山さん。一生役立つ緊張をとる方法(コマネチ!)を伝授してくださった飯塚さん。「どこでスピーチをするときも、『練習』なんて思わない。いつも本番。いつも真剣にメッセージを伝えるためにスピーチをする」という考え方を教えてくれた大嶋さん。遠く八戸から応援してくれていた伊藤さん。私が日本一になった後、「こういうクラブを俺は作りたかったんだ。嬉しい」と男泣きしてくれた伊東さん。全員の名前が出せなくてごめんなさい、びっくりするぐらいたくさんの方々の応援があって、私は優勝することができました。みんなが大好きです!

 最後になりますが、この春季大会の運営に関わってくださったみなさま、ハイタッチや声かけなどであたたかい雰囲気を作ってくださったコンテスタントのみなさま、全国から応援に駆けつけてくださったみなさま、応援のメッセージをくださったみなさま、会場でスピーチを聴いてくださったみなさま、仙台から応援に来てくれた同僚、そして、自身にとって辛い経験をスピーチにすることを許可してくれたことのみならず、全国大会に友人達を引き連れて応援に来てくれた息子、みんなみんな、

 かたじけのうござる!